今回は、皮膚が晒されるものを粛清・処分することに焦点を当てる。「皮膚に晒すもの」とは、肌に触れるもの全てだ。その膨大な量に驚くはずだ。
最初に、全てに共通して決定的に重要なことを指摘しておこう。日用品産業は、消費者に「大嘘」を信じていて欲しい。それは、肌につける化学物質は、血液に吸収されないという大嘘である。だから、製品が本当に安全かどうか確認する必要はないと。
FDAと大部分の通常医学界も、この嘘を信じている。彼らは皮膚の吸収特性を認めないので、どんな有毒化学物質を含んでいても皮膚に付けるものは完全に安全だと言う傾向にある。(もちろん、それと全く同じ人々が、皮膚から浸透するニコチン・パッチなどの医薬品を推奨している。だから、間接的には、皮 膚が化学物質を吸収することを認めている。)
いったい何種類の製品が、日常的に皮膚に接触しているのだろうか? あまりに沢山の接触物にショックを受けるに違いない。
・香水、コロン、その他の芳香剤。
・シャンプー。
・石鹸、シャワージェル。
・芝生に使う農薬(ペットや子供があなたの皮膚に運んでくる)
・スキンクリーム。
・日焼け止め製品。
・化粧品。
・抗菌性のハンドソープ。
・洗濯洗剤、乾燥機用のシート型柔軟剤(衣類を通して皮膚に触れる)。
・食器洗い洗剤。
・家具磨き剤。
・窓用洗剤などの住まいの洗剤。
・衣類にある人工染料。
・女性の衛生用品。
・消臭剤、発汗抑制剤。
・シェービングクリーム、アフターシェイブ製品。
・毛染め剤。
・マッサージオイル、ローション。
・整髪剤、ヘアスプレー。
・タトゥー、一時的なスキン・アート。
・防虫剤。
・市販クリーム:かゆみ止め、痛み止めクリームなど。
・シャワー水の塩素。
・ダニとノミの駆除剤(ペットを通じて触れる)。
発ガン性物質
こうしてあなたの皮膚に接触する様々な製品を見ていくと、極めて不穏なことに気付くことだろう。発ガン性物質が入っているのだ!
ほんの一例だが、普通の香水には、それだけで20種類以上の発ガン性物質が入っている。商品ラベルには決して記載されていない。抗菌性の石鹸は、ベトナム戦争の化学兵器として使われた「オレンジ剤」という神経毒素に類似した化学物質で製造されている。
毛染めには、毒性の高い化学溶剤が含まれている。通常の洗濯洗剤は、極めて有毒な発癌性の香料物質で作られている。通常の化粧品は、発ガン性物質だけでなく、鉛などの重金属も含んでいる。芝生の農薬は、アルツハイマー病とパーキンソン病を促進する化学物質を含んでいる。
挙げていけば、きりがない。
上に列挙した製品すべてでは恐らく1万種類以上の合成化学物質を含んでいるだろう。そして、実質的に、その一つとして人間が消費して安全だということを、連邦政府機関は試験も承認もしていないのだ。EPA(環境保護庁)は、何種類の化学物質が使用されているのか把握さえしていない。「企業秘密」とい うことで製品ラベルに成分表示すらしておらず、調合内容は秘密だと企業が主張しているためだ。
だが、しばしの間、これら1万種類の化学物質に思いを馳せてみてほしい。そして、こう自問してみよう。「なんで、そんなものを皮膚に付けているのだろうか?」
主流の消費者は、自身を毒殺している
企業の広告を通じてひそかに消費者を操ることは簡単なことだ。特に"Axe"というコロンの宣伝には驚かされる。この有毒な化学物質の魔法を身に付けると、セックスしたがっているスケベな女の大群を引き寄せられると、無知な十代の少年たちに信じ込ませ、売り込まれている。いずれにしても、Axeコロ ンの宣伝にはそうしたメッセージが込められている。〔訳註:Axeは斧。Axewound=「斧でつけた切れ目」で女性器の意味がある。ウェブページ(
http://www.axeeffect.jp/)を参照〕
それで十代の男の子が、コロン、消臭剤、シャンプーなどのAxe製品を買っている。無理もないが、彼らは、こうした製品が皮膚を浸透して吸収される人工的な合成香料で製造されている事実に気付かない。もちろん、こうした合成香料を人間が消費しても安全だとは、FDAも承認していない。だが、若者たち は、健康のことなど考えも及ばず、こうした化学物質を身体にまとい、Axeなどの香りで女性に近づけると思っている。
実に広告は効果的だ! Axeの売上は抜群である。性欲さえ刺激すれば何でも売れる。合成化学物質さえも。
あなたも自分を毒殺する?
そんな製品を買うなんて、十代の男の子はバカだと思うなら、あなた自身のパーソナルケア用品のことも考えてほしい。普通のシャンプーを買っているだろうか? 日焼け止めは? ローションは? 化粧品は? 他にも風呂、トイレ、台所、車庫に毒性製品がないだろうか?
これまで私は、「超健康志向」を自称する人々の家を数多く訪問してきた。
そういう人たちであっても、たいていの場合、普通の洗濯洗剤を使い、洗面所には有名ブランドの石鹸があり、毒性のスキンローションとベビー用品などを使っている。
他人の家に入ってみて、豪華な発癌性製品の品揃えを発見しないことは、ほとんどない。
人々は、合成化学物質の毒を皮膚に付けることで、自分自身を毒殺している。それでも「健康志向」だと思っているのだ!
大部分の人は、自身の皮膚を有毒な発癌性製品から保護することの重要性を認識していない。そこそこ健康的な食事をしているかもしれないが、その一方で依然として、脳、肝臓、心臓、腎臓にダメージを与える化学薬品を皮膚に浴びせている。口に入れるものについては敏感な人も、どういうわけか、肌に付ける 製品に含まれている物質については驚くほど無防備だ。
今回の記事の要点は、皮膚が接触する製品の中にある物質について、あなたの認識を喚起することにある。そのことに気付きさえすれば、有毒製品を住居から一掃して、今後は行動を改めることができるはずだ。
具体的行動:今すぐできること
キチガイだと思われるかもしれないが、私があなたにしてほしいことは次の通りだ。車庫も台所の流しの下も風呂の押入れも、家中の全部を漏れなく捜索してみてほしい。あらゆる「化学」製品を掻き集めて、全部廃棄だ。(もちろん廃棄すると環境を汚染することになる。だが、そんな製品を二度と買わないと決 意することで、十分に償われる。)
普通の化粧品、石鹸、シャンプー、香り製品、清掃製品、洗濯製品、殺虫剤、空気「清浄剤」など、全てだ。全部集めて、捨てる。
もっと大事なのは、二度とこうした製品を買わないと誓うことだ。もちろん、それが長期的に健康を享受する唯一の方法である。
以上を実行した後、合成物質で汚染された身体の解毒を始めよう。様々な解毒製品を利用する。ゼオライト(沸石)、クロレラ・サプリメント、コリアンダー、スピルリナなど。そして大量に水を飲む。それと同時に、健康的な肝機能を支えるため、肝臓解毒ハーブを摂取する(私は
www.GHChealth.comのLivatrexを推薦する)。
二、三日もすれば、今まで日常的に身体に毒を盛っていた化学物質を身体が排除するため、化学物質の重荷は減り始める。6ヵ月もすれば、化学負荷は90%も減っているだろう。肝臓と腎臓への化学物質によるストレスが大幅に減り、ガンや神経障害の危険性を急激に減らすことにもなる。
時間とともに合成化学物質への被曝が急減し、健康状態は改善する。この15回シリーズで述べてきた他の自己治癒法と一緒に上記の行動を実施すれば、 様々な変性疾患(ガン、肝臓病、アルツハイマーなど)の進行を遅らせるができ(止めることさえある)、大幅に健康を改善できるだろう。
(翻訳:為清勝彦
Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)
原文の紹介・関連情報
Part Ten -
Protect your skin exposures