GMO(遺伝子組み換え生命体)食品の避け方

投稿日: 3/25/2011

ヘッシュ・ゴールドスタイン(市民ジャーナリスト)

By Hesh Goldstein

ほとんどのアメリカ人は、GMOと表示されていれば食べないと言うだろうが、残念ながら米国では、他の先進国と違って、表示が義務付けられていない。これについては、食品・医薬品行政(FDAのFはFraud=詐欺の略だ)に感謝するしかない。彼らにとっては、国民よりもモンサント社が大切だ。押さえておくべきポイントは、GMOの唯一のメリットが、モンサントの大量の農薬(ラウンドアップ)の影響を受けない(耐性がある)ことにあるという点だ。〔訳註:更に性質の悪い強烈な雑草がはびこる弊害も報告されている。『完全支配・アグリスーティカル編』を参照されたい〕それを考えると、GMO食品を避 ける簡単な方法がある。時と場所を問わず、どうやってでも我々の口にGMOを押し込もうとモンサントは懸命に努力しているが、見分けることができる。

GMO回避方法を理解する前に、この実験室で生み出された「食品」(食品と言うべきでないだろう)を摂取するとどうなるかを、よく理解しておかなければならない。遺伝子組み換え技術(GE)もしくは遺伝子組み換え(GM)食品には、農作物や家畜のDNAに実験室で遺伝子を人工的に組み込むプロセスが必要である。その結果作られたものが、遺伝子組み換え生命体(GMO)と呼ばれている。GMOの工作には、バクテリア、ウイルス、昆虫、動物、さらには人 間の遺伝子まで利用できる。

有機(オーガニック)の表示が目安になる

有機(オーガニック)製品として認証されたものは、GMOを一切含んではいけないことになっている。したがって、「100%有機」とか、「有機」とか、「有機材料使用」と表示された製品を購入すれば、GMO材料は含まれていないことになる。たとえば、「有機材料使用」と表示された製品の場合、有機材 料は全体の70%以上あればよいことになっているが、100%非GMOでなければならない。

また、「非GMO」という表示を自発的にする会社もあるだろう。「非GMO」と表記したり、「遺伝子組み換え材料は使っていません」と表記したりする。製品によっては、大豆レシチンなど特定の「危険因子」に限定して「非GMO」と表示していることもある。

http://www.tamekiyo.com/documents/original/gmo_chart1.jpg

(農林水産省 世界における遺伝子組換え農作物の栽培状況(2009年)PDF:123KB

GM作物を材料にした製品は、避けるべきだ。大部分は、「四大GMO」を材料にしている。トウモロコシ、大豆、カノーラ、綿実である。この4つは、広範な加工食品に入っている。四大GMOを材料とする代表的な加工食品は以下の通り。

トウモロコシ

コーン・フラワー、ミール(粉末)、コーン油、スターチ(澱粉)、グルテン、シロップ。

フルクトース(果糖)、デキストロース(ブドウ糖)、グルコース(ブドウ糖)。

改質された食品用でんぷん。

大豆

大豆粉、レシチン、タンパク質(プロテイン)分離物、大豆イソフラボン。

植物油と植物タンパク(これは他の素材で製造されているかもしれないが、後悔するより安全優先だ)。

カノーラ(キャノーラ)

カノーラ油(菜種油ともいう)。

綿

綿実油。

砂糖

これに加え、最近、GMテンサイ(甜菜)の砂糖が流通し始めた。GMテンサイ糖を避けるには、有機製品・非GMO甘味料、100%蔗糖(サトウキビ)でできたキャンディやチョコレート、濃縮サトウキビジュースや有機砂糖を探そう。〔訳註:GMOでなくとも糖分としては問題がある〕

砂糖については、100%蔗糖と表示されていないものは避ける。

「GMOを避ける買い物ガイド」

最近、ジェフリー・スミスが、「GMOを避ける買い物ガイド」を作成した。彼は世界一頑強な反GMO闘士であり、GMOの事実究明者である。この買い物ガイドは、www.centerforfoodsafety.orgwww.healthiereating.orgにて、無料でダウンロードできる。また、www.responsibletechnology.orgで無料のニュースレターに登録することもできる。

買い物ガイドには、様々な肉食品、卵、酪農、ベビーフード、フォーミュラ、穀物、豆、パスタ、シリアル、朝食バー、焼き菓子、冷凍食品、スープ、ソース、カン詰め、調味料、油、ドレッシング、ジャム、スナック菓子、キャンディ、チョコレート、甘味料、ソーダ、ジュースなど飲料が掲載されている。ま た、GMが秘かに入っている加工食品のリストもある。

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo

訳者メモ・補足

上記は、アメリカの食品表示の話なので、その点はご注意いただきたい。日本の有機JAS認定について調べたところ、次のようになっている(お役所の文書を30分以上読むと頭痛がするので、漏れがあるかもしれない。否定文なのか肯定文なのかよくわからない)。

・有機加工食品 分別生産流通管理(IPハンドリング)により、5%以内の意図しないGMO混入が認められている。

・有機農産物 経過措置として、「組換えDNA技術が用いられていない資材に該当するものの入手が困難である場合には、当分の間、同項の規定にかか わらず、これらの資材に該当する資材以外のものを使用することができる」とある。(有機農産物の日本農林規格 最終改正平成21年8月27日)

原文の紹介・関連情報

原文 How to Avoid Foods Made with GMOs (Opinion)

NaturalNews.com

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