イーサン・A・ハフ(Natural News常勤ライター)
By Ethan A. Huff
病気を治療し健康になるためには、薬や手術が必要だと信じてくれる人がいるおかげで、西洋の医療は成り立っている部分が大きい。そのため、研究では、事実の操作、統計結果の歪曲により、新しい治療法や薬の良い面ばかりを描き、同時に発生するリスクを覆い隠すことが頻繁に起きている。効果があると言 われている乳がん検査も例外ではない。マンモグラム(乳房X線写真)は多大な恩恵をもたらすと、しつこく騙され、信じ込まされている。本当は、ほとんど無駄なことが示されている。
癌の研究では、ミスマッチド・フレーミング(mismatchedframing)というテクニックを使い、副作用は「絶対値」で表し、利点は「相対値」で表すようにしている。同じ事実に対し、異なる尺度を使えば、(真 実とこじつけることは可能だが)結果は詐欺になる。
25%の意味
ある統計では、定期的な乳癌検査によって、乳癌の死者が〔相対値で〕25%減ると言っている。それは相当な効果だと思われるだろうが、本当のところは、定期検査を受ける女性千人につき、命が救われる女性が〔絶対値で〕一人増えるだけだ。検査の有無に関係なく言えば、女性千人につき4人が乳癌で死ぬ。 検査を受けた女性だけで言えば、女性千人につき3人が乳癌で死ぬ。この4人から3人に減ったことをもって、25%の削減と言っているのだ。
そして、話はまだ半分だ。検査を受ける千人の女性の20%が、手術、放射線、化学療法で不必要な治療を受けることになる。検査結果が不正確なため、最高500人が不必要な生検(バイオプシー)を受ける。この途方もない危険については語られることはなく、25%の死亡率削減という欺瞞の数字を使って女 性を検査へと誘惑し、熱心に検査を推奨し続けている。
リピターでも同じことが
医薬の怪獣ファイザーは、同社のリピター(Lipitor)という薬で同じことをしている。複数の危険因子を抱えた人たちが服用すれば、心臓発作の可能性が36%下がると言ったのである。これも、絶対値で表せば、リピターを服用した100人の内2人が心臓発作に襲われ、リピターを服用しない100人の内3人が心臓発作に襲われるということだった。リピター服用者と非服用者を比較した、マイナスの副作用の絶対的な増加については言及されない。36%の 改善あるのみだ。
BMJ、米国医師会ジャーナル、ランセット(Lancet)が実施した調査によると、医学専門誌の論文の33%が、一貫した尺度を使わず研究結果を発表していることが判明している。こうして病気産業、製薬会社、そして彼らの詐欺を支える医者とジャーナリストによって事実が歪曲されているのだ。
参考文献:
http://www.dailymail.co.uk/health/a...(翻訳:為清勝彦
Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)
原文の紹介・関連情報
原文 Women being conned about breast cancer screeningNaturalNews.comスーザン・ソマーズ、ガン商売をノックアウト!