マイク・アダムス(ヘルスレンジャー、ナチュラルニュース編集者)
By Mike Adams
FDAは唐突に4種類のH1N1ワクチンを認可した。それも全部同じ日に。事実上試験なしで、にわか作りのワクチンは、これで誰に対しても使用できることになる。乳幼児、子供、成人、老人、そして妊婦にもだ。しかし、本当にこのワクチンはあらゆる人に必要なのだろうか?
CDCによると、2009年6月までに百万人のアメリカ人が既にH1N1豚インフルエンザに感染している。ここ数ヶ月、CDCは正式な感染統計を発表していないが、この弱毒性のウィルスの急速な拡大を考えれば、(6月から3ヶ月ほど経過している)現時点では、少なくとも二倍の二百万人のアメリカ人が H1N1豚インフルエンザに感染していると想定してもそれほど間違っていないだろう。
それでも二百万人のアメリカ人が豚インフルエンザで死亡しているわけではないことは周知の通りである。ここが注目ポイントだ。
豚インフルエンザに感染した人の大部分は、感染したという自覚がまったく無いのである。これは「無症状キャリア(保菌者)」と言われ、鼻水などインフルエンザ様の症状がまったく無い。免疫システムが、自然に、かつ、効果的に豚インフルエンザをやっつけてしまい、抗体を作って、人体の基本的な生理機能 だけで感染による悪影響を克服したのである。
発病した人であっても、実質的に全員が病気を乗り越えている。数日間安静に寝て(若干の栄養補給もあると尚良い)いると、ウィルスを撥ねつけ、通常の生活に復帰できている。インフルエンザの治療というものは普通はそういうものだ。
H1N1に感染し、死亡しなかった数百万人はすべて、自然に豚インフルエンザの抗体を作っている。
豚インフルエンザに対して免疫があり、今後、豚インフルエンザに感染して死亡するリスクはゼロである。
一方、CDCは、H1N1抗体を保持し、豚インフルエンザ感染を乗り切ることができるアメリカ人が何人いるか、把握していない。同様にWHOも世界全体の数字を把握していない。世界全体では何千万もの人々が抗体を持っていることだろう。
そして、ここで至極もっともな疑問が生じる。すでにH1N1抗体を持つ人にH1N1ワクチンを投与すると、どうなるのか?
百害あって、一利なし
その答えはこうだ。そのような人にH1N1ワクチンを注射すれば、想定されているメリットは何も得られない一方、さまざまなリスクに晒されることになる。既にH1N1に免疫があるのだから、ワクチンのメリットは皆無である。
何も効果が無いか、もしくは、有害になるだけである。
良い効果がゼロであり、危険性ばかりが想定されるのであれば、H1N1抗体を持つ人々には、H1N1ワクチンを打つべきではないという他に合理的な選択はない。
しかしながら、そうした人々を識別するためには、ワクチンを注射する前に、H1N1抗体を持っているかどうか検査する必要がある。しかし、全米国民 にこの検査を実施するには何年もかかってしまう(CDCの試験所は既に手一杯で、何百万という検査をしかるべきタイミングで実施するのは困難だ)。
かくして、H1N1ワクチンを接種する前に、
H1N1抗体があるかどうかを検査する予定は今のところない。該当する人にとっては打つ前からまるで役に立たないことが分かっているというのに。
医学的根拠なし、恐怖を煽るマーケティングがあるのみ
ご存知のとおり、世界中で何百万人もが既にH1N1豚インフルエンザを克服している。この人々にとっては、ワクチン接種を必要とする医学的根拠は皆無である。ワクチンを正当化する根拠は経済的理由だけだ。つまり、ワクチンを必要としない人にワクチンを売ることである。
(翻訳:為清勝彦
Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)
原文の紹介
原文 http://www.naturalnews.com/027037_swine_flu_H1N1_vaccines.htmlNaturalNews.com