15日間で自力で癒す 第5回 ヘルス・レンジャーの「生きたジュース」レシピ

投稿日: 3/25/2011

今回は、生きた食材の助けを借りて消化管を掃除し、細胞に活力を与えることにポイントを絞って述べよう。本シリーズの次回の内容の準備にもなる。

面倒なジューサーは不要だ。ブレンダーとナッツ・ミルク・バッグ(ジュースを搾る細かい目のメッシュの袋)があればよい。もちろん優れたジューサーは実に有用だが、必須ではない。以下に、生きた食材のジュースのレシピをお伝えする。これは間違いなく美味しい。きっと気に入ってもらえると思う。私は、緑色野菜の味気なさをカバーするために特別な材料を組み合わせてジュースを作っている。だから、過去に新鮮な生野菜ジュースに挑戦して挫折した人も、以下 の情報を読んでみてほしい。

自然のままの生きた食材は、病気からの回復と健康の持続の最大の秘訣の一つである。菜園から採りたての新鮮な生きた食材に勝るものは何もない。春に なって、自分でジュースの材料を育てられる環境にある人なら、そうする価値は十分にある。無理であれば、店や農家の直売所で入手することになる。

レシピ


材料のリスト(有機栽培を選ぶこと)

・ブラックベリーを1カゴ(全部使う)

・パセリを1束(全部使う)

ケール(キャベツ)を1束 (大き目の葉を2~3枚使う)

・ニンジンを1袋(大き目のニンジンを3本使う)

・セロリを1束(2~3本の茎を使う)

・西洋ナシ2個(全部使う)

もし入手できない材料があれば、別のもので代替してほしい。その際、何らかのベリーは必ず混ぜるように。味を良くするために必要な材料だ。

適切な準備(水洗いなど)をした後、材料を全部ジューサーに押し込んで、新鮮なジュースを作る。ブレンダーしかない場合は、水を入れて全ての材料を混ぜ、それをナッツ・ミルク・バッグに入れて、搾り出す。いずれの方法でも、新鮮なジュースが容器一つ分できる。

このジュースはとても強力なので、水で薄める(ジュースと同じ分量の水を加える)。甘みを増したい場合には、ステビアを若干加えるとよいだろう。

新鮮な生きたジュースの健康効果


・ブラックベリーの酸味が、他の材料の苦味を隠してくれる。この酸味で、ジュース全体の味が大幅に良くなる。また、野菜に含まれるミネラルの消化も促進してくれる(ミネラルを吸収するためには酸性の消化環境が必要だから)。

・また、ブラックベリーには、口腔から大腸まで消化管の全体にかけて強力な抗ガン作用もある。

・パセリは、消化管のスーパー洗浄剤である。血液と肝臓の掃除を助けるクロロフィル(葉緑素)を体内で炸裂させるとともに、毒素を排除してくれる。

・ケールは、強力な抗ガン性のファイトニュートリエント(植物栄養素)を含んでいる。また、健康に良い植物性のタンパク質と大量のクロロフィルを含んでいる。

・ニンジンは主に甘味料として使っている(ニンジンによってジュースは実に甘くなる)が、有益な栄養素も広範に含んでいる。特に「キャロット」という名前の由来となっているβカロチンがある。

・西洋ナシも、このジュースでは、甘味料として使っている。生のジュースでは、リンゴ・ジュースよりもナシのジュースの方が美味しいことを私は発見したが、もちろん、人によって好みは違うだろう。糖尿病の人の場合(あるいは糖分を減らしたい場合)には、西洋ナシの数を一つに減らすか、ゼロにするとよ いだろう。私がここエクアドルでジュースを作るときは、まったく西洋ナシを入れず、ニンジンだけにする。ナシの代わりにオレンジを入れるのを好む人もい る。オレンジのすっぱい味により、いろいろな意味で、全体的な味が良くなる。どっちが自分にとって良いか、両方のレシピを試してみると良い。

以上の利点に加え、これらの食材には、栄養とエネルギーに満ちている。生きた食べ物であり、死んだ加工食品ではない。生命のエネルギーと栄養の両方を与えてくれるのだ! 実に単純な発想である。生き生きとしていたいならば、生きた食べ物を食べるべきだ。死んだようになりたいならば、死んだ食べ物を食 べるべきだ。

身体に感謝されるだろう


今回の生きた食材ジュースのポイントは、ジュースを作って飲むことの楽しさを理解してもらうこと(今まで知らなかった人に)、そして、次回の行動のために消化管を準備することである。

どれくらいの量のジュースを飲むべきか? 自分で飲みたいと思うだけ飲めばよい。最低8オンス(227ml)のジュースをお勧めするが、その半分し か飲みたくないと感じるのであれば、それでも構わないだろう。毎日64オンス(1.8リットル)も新鮮ジュースを飲む人もいる!(ジュースで宴会だ)

このシリーズの15日プログラムに当たっては、その他は日頃の通常の食事を続けて構わない。何の食品も排除することはない。ただ、新鮮な生きたジュースを日常の食生活に追加するだけである。新鮮なジュースを飲むことが習慣になれば理想だ。完璧な菜食主義者であろうと、マクドナルドのチーズバーガーをメインにした食生活であろうと、どんな食生活の人であっても、新鮮なジュースを何オンスか生活に組み入れることで改善されることに違いないからであ る。

手っ取り早い方法


自分で新鮮ジュースを作る時間がない?

本当の生きた新鮮ジュースには決して及ばないが、手っ取り早い方法はある。

それを望むなら、スーパーフードの粉末(EnerFood、VitaMineral Green、BokuSuperfood、DeliciousGreensなど)で作ったジュースを飲めばよい。いずれも相応の理由で新鮮なジュースの代役になるが、当然ながら生きた食材ほど新鮮ではない。

NakedJuiceやOdwallaジュースのことを生きた新鮮ジュースだと勘違いして手を出さないように。いずれも「死んだ」ジュースであり、巨大ソフトドリンク企業(コカコーラとペプシ)によって殺菌・製造されている。新鮮でもないし、生きてもいない。栄養的なメリットはあるので、まったく役に立たないとは言 はない。だが、あなたが自宅で作る新鮮な生きたジュースには到底太刀打ちできないのだ。

新鮮なジュースは、食事と食事の間でも、食事中でも、いつでも好きなときに飲めばよい。新鮮なジュースは数分で酸化するので、作ったら素早く飲む必要がある。自作の新鮮ジュースの栄養的な品質は、まさに刻一刻と劣化していく。理想的には、ジュースを搾ってから2分以内に飲み始め、5分以内に飲み終え るのがよい。

もし現在あなたが比較的健康に悪い食習慣をもっているならば、新鮮ジュースの「解毒」副作用を多少感じるかもしれない。だが、それほど激しい副作用ではないはずだ。純然たる食材で作った純粋なジュースなのだから。医薬品でもエキス(抽出物)でもない。まさに、身体が摂取するはずのものと想定している 本来の食材である。

ところで、私はここで、絶対菜食主義や菜食主義の食事を強要するつもりはない。何を食べたいかは、自分で考えて決めればよいことだ。ただ一つだけ、この新鮮ジュースを生活に加えてみて、自分自身に何が起きるか観察してみてほしい。たとえペパローニ・ピザをむさぼり食べてダイエットソーダをガブ飲みす る人であっても、この新鮮ジュースによって、はっきりとした健康改善効果が得られるだろう。

私自身はどうしているのかと興味をもたれるかもしれない。私は自分の菜園で採りたての材料で、毎日16オンス(0.5リットル)の新鮮ジュースを飲んでいる。西洋ナシは使わない。それから、ここエクアドルで育てているアロエの葉から採取した新鮮なアロエのジェルを加えている。ベリー、ケール、ニンジ ン、パセリ、ブロッコリー、キュウリなどなど、全て新鮮な野菜は自分で育てており、そのままジュースの材料になる。

私がたった今、90時間(3日と18時間)の断食を終えたばかりだと言えば、このジュースがどれほどパワフルか分かってもらえるだろうか。友人がく れた生のココナッツ・バーを除き、私は90時間、固形物を一切食べなかった。だが、毎日、グラス1杯の新鮮な生きた野菜のジュースを飲んでいた。

もしも私が普段ジャンクフードを食べる人間だったら、最初の24時間でエネルギーが虚脱していただろう。死んだように疲れ、ベッドに臥して禁断症状 と戦い、苦しんでいたことだろう。だが、私の毎日の食事がとても清浄であったため、4日間近く実質的に何も食べずに過ごすことができ、こうして記事を書き、家の裏の山にハイキングに行き、普段と変わらない生活をするエネルギーも残っている。(もっとも4日目には困難になったので、90時間で絶食を切り上 げた。)

新鮮な生きたジュースには、強力なエネルギーと栄養が詰め込まれており、何日も続けて実質的に何も食べなくても、絶食前に飲んだジュースで活き活きと健康を保つことができる。少なくとも、私はそうだ。

果肉はどうか?


ジュースに搾ると、野菜と果物の果肉と繊維を食べないことになるが、それは何故かと質問する人が多いので、追加で記載しておく。

私の考えはこうだ。

第一に、私は野菜の繊維を欲しいと思わないし、必要ともしていない。一方、果物の繊維は、消化面の健康に非常に良い。また、多くの自然療法医によると、果物ペクチンは、ガンの予防効果もある。そこで、もしジュースにもっと繊維を含めたいならば、こうすれば良いだろう。

1) 野菜を搾ってジュースだけを抽出し、繊維は捨てる。

2) 果物は混ぜるだけにして、果肉を残す。それから、野菜のジュースを注ぎ、水を加える。

私には、これが最高の「果肉」ジュースだ。「果物の繊維は残し、野菜の繊維は捨てる」と整理すると、覚えやすいだろう。

例えば、自然療法医の下で病気の治療目的でジュースを飲んでいる人であれば、繊維をゼロにしたいことだろう。繊維がある分、身体がジュースを吸収するのが難しくなるからである。そのため、絶食中の人、ガンを治療している人、解毒している人などについては、完全に繊維を除去して純粋にジュースにするよ う勧められることが多い。

これについては、絶対的に正しいとか間違っているということはない。自分にとって効果があるかどうかが重要だ!いろいろな方法を試して、自分自身がより健康的で幸福になれる方法を採用すればよい。

次回は断食のことを話そう。今日のところは、ジュースを楽しんで!

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo

原文の紹介・関連情報


Part Five - Experience the healing potential of living plant juices

コメントがおありですか? シェアしてください...

comments powered by Disqus