15日間で自力で癒す 第14回 「運動」を「遊び」に変える

投稿日: 3/25/2011

これまでこの15日シリーズでは、ジュース作り、断食から、病気作りをやめることまで、幅広く述べてきた。だが、自己治癒という意味では、最も普通に考えられるものをまだ取り上げていない。それは運動だ!

やっぱりそうくるかと不満の声が聞こえてきそうだ。だが、「毎日一時間運動しなければならない」などと、昔から耳にタコができるぐらい言われていることを蒸し返して退屈させるつもりはない。それよりも、運動というものに対し、まったく新しい視点を持つようにしてもらいたいのだ。運動に楽しみを見つけ る方法だ!

私は、運動というものが、毎日努力して行うものであってはならないと思う。仕事のように義務と感じるなら、どこか間違っているのだ。私は、まるで運 動とは気付かないような運動を考えている。1時間の運動を終えた後で、「これが本当に運動だったの?すごい!」と言いたくなるようなものだ。

もちろん、ランニングマシンのように単調な身体の動作を繰り返す運動を勧めるつもりはない。確かに、ランニングマシンには、カロリーを燃焼させ、スタミナと筋力を整える素晴らしい効果があるが、私にはやはり「仕事」のように感じる。そこで、代わりに何か楽しいことができないかと考えてみた。それを、 私はもう「運動」(WORKout)とは呼ばない。「遊び」(FUNout)だ!

何が楽しいか?



楽しいと感じるためにどうすればよいかと考えてみると、何か「運動」でないものに気持ちを集中することである。運動を「仕事」と感じるか、「遊び」 と感じるかの違いは、何に集中するかにかかっている。運動自体に意識が集中すれば、一つ一つの運動が、まるで登らないといけない山のように立ちはだかる が、もしも他のことに集中していれば(例えば周りの景色)、運動のことは気にならなくなる。

そういうわけで、努力も要らず、楽しく運動できる秘密は、信じられないほど単純だ。おそらく滑稽に思われることだろう。その秘密がこれ、たった三つの単語だ。その中に、運動を楽しむための全ての英知と経験が含まれている。

"Exercise in nature"

外(自然の中)で運動する。それだけだ。さらに、具体的にどんな運動をするかも気にしなくてよい。外に出て、自然の中でありさえすれば、何でも良いのだ。歩いてもよいし、馬や自転車に乗ってもよいし、ジャンプ、スキップ、水泳、すり足でもよい。何かを押したり、引いたり、転がしたり、持ち上げたりし てもよい。サーフィンでもヨットでも、とにかく1時間程度、身体を動かすことを何かすればよい。

公園の歩道や自然遊歩道を歩いてみる。友達とフリスビーを投げてみる。バレーボールをするとか、芝生で蹄鉄投げ遊び(ホースシューズ)をする。歩道でなわとびをしたり、木の枝にぶらさがる。

遊ぶ方法を忘れてませんか?



こんな遊びは、バカバカしいと思うだろうか? あまりに多くの大人が、子供のように遊ぶ方法を忘れていることに私は気付いた。みんな、子供の頃は、子供のように遊んでいたでしょう? しかし、大きくなると、石蹴り遊びでスキップしたり、公園でフリスビーを投げることは、成熟した「大人」がやることとは思わなくなる。だが、私の考えでは、やはり、子供のように遊ぶことを、もう一度学ぶ必要があると思う。それこそが、義務と感じることなく運動できる最高 の方法だからだ。

私は、運動の中にたくさんの喜びを発見した。リカンベント・トライク(寝転がってこぐ三輪車。実に快適なシートだ)に乗ったり、草原を熊のように這って歩くのが好きだ。近所の遊び場には、大人が使ってもよいような遊具が一杯ある。ロープによじ登ったり、昔「モンキーバー(雲梯)」と呼んでいたが、 ぶらさがって進んでいくのもある。

こうした「遊び」の習慣を身に付けるためには、主流の「みんな」を拒絶し、思考が凝り固まった人々が何と言おうが、ためらうことなく健康的で楽しいことをすることが必要だ。他の人が遊び方を忘れたからといって、あなたまでそうしたイマジネーションの欠如した人々に付き合う必要はない。「みんなを否定 する」ことについては、第7回で取り上げている。

選択の幅を広げれば、自然の中で回りにいくらでも楽しみを発見できるはずだ。野球のキャッチボールをしたり、サッカーボールを蹴ったり、飼い犬と一緒に春の草場で転げまわることもできる。ジャグリングを覚えたり、ポイを回したり(私もやっている)、自然の秘境を探検する本格的なハイキングもよいだろ う。(参考:ポイ・コミュニティ http://poicommunity.com/

ジャグリング、キャッチボール、ハイキング、自転車乗りと、いろいろなことを、私は習慣的に行っている。私の場合、運動は常に楽しみだ。決して仕事のように感じることはない。屋内のジムも(特に冬は)良いが、私の遊びの第一候補ではない。

そういうわけで、誰でも運動に喜びを見出すことのできる単純な三つのステップをお勧めする。

(ステップ1)外に出ること。自然を遊び場にしよう。

(ステップ2)遊び方を学ぼう。独創的な遊びを!

(ステップ3)日常的にいろいろな遊びをしよう。

そして、もちろん、あなたが遊ぶことについてとやかく言う面白くない人は無視しよう。外で遊ぶことの単純な楽しさを忘れてしまった高慢ちきで退屈な人間と一緒にならないように。

皆さん、人生は、休憩時間でもある! 毎日、休憩してよいのだ。外に出て、楽しむだけの単純なことだ。そして、遊び方を思い出して、「運動」を「遊び」に変えよう!

(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo

原文の紹介・関連情報



Part Fourteen - The joy of exercising in nature

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